絶対fireするどん!

投資家ライフ

タダほど高いものはない②

こんにちは、みつぼーです。

 

前回はタダで楽しめるロビンフッドを書いていきました。

結末は、それに飛びついた飛んで火にいる夏の虫の断末魔だけがこだまする地獄絵図になったわけですが、米国で起きた対岸の火事ではありました。

 

さて、いま日本でもそれが起きることを私は懸念しています。

現在、楽天証券SBI証券で手数料完全無料を謳った口座開設への誘導が行われています。

(決してこの記事は誘導ではありません(どやどや))

楽天証券の宣伝

また、同様にSBI証券でも以下のような広告が打たれています。

SBI証券の宣伝
どちらも手数料が無料であり、共通であるのは手軽さです。
手軽に投資が始められるのは、とてもいいことだと思います。

実際に、2021年から大幅な株高があり、今も高止まりしている中で、若年層の中では「株式投資を始めたほうがいいよね」という機運が生まれています。
このように、データから見ても投資熱が高まり、全世代で投資経験の割合が増えています。この流れのように、全世代で投資熱が高まれば、今後の日本全体で投資の普及がされ、正しい知識に基づいて実施することで、日本全体の豊かさも確実に高まることなので、望ましい方向に進んでいるんではないかなと個人的には思います。
 
しかしながら、はじめの一歩でつまずく可能性があり、継続性にこだわらない投資に踏み入れさせるのはいかがなものかと思います。
この図が示すように、投信の保有は個別株に比べて劣っており、長期的な資産形成の意識より、個別株の購入の割合が若者に多いことがわかります。
 
「手数料無料」はもちろん、望ましいことではありますが、この手軽さでペニー株を購入し、大コケしたうえで、二度と手を出さないという経験をしてしまわないか、心配です。
 
投資を増やしたいのであれば、ある程度法的な基準を設けてこのあたりの競争を止めないと、見境のない熱狂者と市場の混乱だけが生まれてしまうと思います。
 
もし、第2のゲームストップ騒動が起こった場合、困るのは、参加者全員であり、一部の投機者を除き、全員が大損する構図は容易に想像できます。
 
歴史をみれば、チューリップ・バブルや南海泡沫事件など、いくらでも例はあり、これから手軽な投資が生む罠を我々は教示しなければいけないかもしれません。
 
いつもありがとうございます!
みつぼー